皆さん、歯科衛生士さんの仕事内容をご存知ですか。
彼女達は国家試験をクリアした、お口の衛生管理のプロです。
ブラッシングや虫歯・歯周病予防の食事面でのアドバイス。
歯石やプラークの除去。
歯をツルツルに磨いてくれるPMTC。
定期的なメインテナンスにおいても、主役は歯科衛生士さんです。一生をかけて取り組める仕事だと思いますし、来院される方々との関わりにおいて、本当に喜びの多い、そしてやりがいのある仕事です。
これからの歯科医院での活躍の場は、ますます増えていくことと思います。
口の中では、細菌の出す酸が歯を溶かそうとする一方、唾液によってそれを治そうとする働きがあります。
初期の虫歯があっても、プラークコントロールで細菌の数を減らし、なおかつ唾液の力が優れていれば(唾液検査により判定します)、進行を遅らせたり、再石灰化をうながしたりすることも可能です。
すべての虫歯を必ず削らなければいけない訳ではないのです。
ただし、プラークコントロールの出来や唾液の性質は、個人個人で違いますので、すべての要素を総合的に考えて、定期健診で観察していくか削るかを決定します。
お口の中だけでなく、いろんな面で自分を分かってくれている医院で、判断してもらうことが重要ですね。
医療界が「患者中心の医療」に軸足を移すという考えと、2001年に厚生労働省が出した指針も引き金になり「患者様」という呼称が医療機関に増えたようです。
「様」とすることで、「より丁寧な対応ができるのでは」という考えや、「逆に違和感を覚える」という意見もあり、様々です。私自身は「治療や予防に取り組むのは患者さん自身であり、医療者はそれを支援する存在で、できるだけ対等な立場でアドバイスし、技術を提供する」というのが理想だと思います。
また、気軽に世間話の一つもできるような関係でありたいと思っています。
おのずと呼び方は、「さん」「くん」「ちゃん」を使います。
医院の目指す形を議論し、決めることが大事ですね。
オリンピックが幕を閉じて早1ヶ月が経ちます。
印象的だったソフトボール上野投手の活躍と金メダル時の口元。
白いマウスピースを使用されていました。
ソフトボールは格闘技ではありませんので、主に運動機能向上を目指したものと言えるでしょう。
競技の種類や人によって、奥歯をくいしばって力が出る場合、逆に力が一番かかる時に上下の歯が開いている場合等ありますが、心理的な面も含め、様々な効果があることは確かです。
上野投手もいくつものマウスピースを試して、白色が勝負色として一番しっくりきたそうです。
気軽にスポーツを楽しむ時の必需品として広がればいいですね。
深い歯周ポケットができてしまった場合の治療法にはどんなものがあるでしょうか?
まずは正しい歯磨きと、細菌の塊や歯石を取り除くことが基本になります。
次の段階では更に、抗生剤などの薬を歯周ポケットに注入します。
それでも改善されない場合は、外科手術を行います。
外科処置には、歯の表面をきれいした上に、歯周組織の再生を促すための特殊な膜を使ったり、たんぱく質を塗ったりする方法があります。
但し歯周組織の破壊が重度の場合は、すべての手を尽くしても、症状が安定しない(はれる、痛い)ことがあります。
残念ながらその時は抜歯が適応といえるでしょう。
あなたのポケットは大丈夫でしょうか。
私もお医者さんに行くときは色々考えますが、歯医者さんにも、削る、痛い、治療が長い、とマイナスイメージを連想されがちです。
発想をかえてプラスのイメージを持っていただける内容のひとつに、リラクゼーションというものがあります。
歯ブラシで隅々までプラークをおとしたり、歯茎を専用のジェルでマッサージしたり、歯の表面の再石灰化を促すようにコーティングしたり、リップをマッサージしたり。
治療する=機能を回復する、予防する=疾病を未然に防ぐ、とは別の、よりよい生活を得るといった概念も、イメージを変える取組みではないかと思います。
歯科医院を訪れる方の中にも、削ることが歯を治すことと勘違いしている方が多く見受けられます。
しかし、それは健康になることではありません。
例え虫歯で黒くなっているところでも、長く経過をみて変化がなければ削らないという選択をします。
その場合には虫歯進行のリスクをきちっとコントロールします。
修復物(詰め物、かぶせ物)の種類にもよりますが、10年前後で次の虫歯が出来たり、再修復が必要になったりするというデータがあります。
歯科医側も患者さん側も、従来の削って詰めることが唯一無二の治療であるという考えを捨てないといけませんね。
風薫る季節です。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
よく患者さんに「麻酔は痛いですよね」と言われます。
でも麻酔後には「全然痛くなかったです」という驚きまじりの言葉を頂くこともあります。
昔に比べて歯科の注射針はずいぶん細くなりました。
針が細くなればその分、痛みを感じる痛点に当たらない確率が増えます。
そして、針入点にはゼリー状の表面麻酔を塗ります。
後は針先を動かさず、粘膜の方を引っ張って刺入する等の術者のテクニックも重要でしょう。
私も実は自分が注射されるのは苦手で、腕にする注射の時も、上手にしてね・・とか、表面麻酔ってないのかな・・
なんてひたすら考えていたりします(笑)
一口に正しい磨き方といっても、いろんな要素が含まれます。
みなさんにも考えていただくため、私から色んな質問をさせていただきました。
わからない問題の答えがあれば、歯医者さんに行けば衛生士さんが詳しく教えてくれるはずですよ。
虫歯を削った後に、痛みやしみるといった急性症状が出る場合があります。
痛くなかった歯に症状が出ることで、患者さんが不安になることも少なくありません。
そんな時、放置していれば必ず痛みが出ていたであろう事や、ほとんどが一時的なもので、落ち着くことなどを説明します。
また歯石をとった後にもしみることがあります。
歯の周りを覆っていた汚れた沈着物がなくなることで起こるのですが、この場合も決して悪くなっているわけではないこと、収まることを説明しておかなければなりません。
逆に痛みのない慢性的な経過をたどると、その病気に患者さん自身で気付く機会がないともいえます。
まず気付いて頂けるようにお話することも歯科医師の大切な技術の一つです。
さあ今日も患者さんと、たくさんお話しますよ~
私たち歯科医師は、人を診させていただく職業です。
とても難しいことですし、その反面楽しいことです。人には感情があります。
例えば、虫歯で歯に穴があく、歯周病で歯肉から血が出る。
これは現象です。それが起こってどう感じたか。悲しく思った、食事がしにくく思った、苦手な歯医者さんに行かないといけないと思うとユウウツだった等、そのかたがどのような感情を持ったかを、私自身がちゃんと聴き取れないといけないなと思います。
よく日本人は感情を出すのが得意ではないと言われますが、患者さんがおうちで歯ブラシを頑張って歯肉の状態が良くなれば、歯科医師も素直に「頑張っていただけてうれしいです」と伝えると、一歩上のコミュニケーションが取れるような気がします。
新年あけましておめでとうございます。
今年も家族で話題に上がるようなコラムを目指します。
虫歯や歯周病は何らかの原因が有り、その結果として起こります。
例えば歯周病の場合、溶けて無くなった骨を補填すれば治るでしょうか。
そうではなくて、病気の原因となっている細菌を減らさなければなりません。
そのために歯を磨くわけですが、昨日完璧にしたから今日はしなくていいや、というものではなく、毎日の継続が必要になります。
歯科医院では正しいブラッシングが定着する手助けをし、病気が発症しないように定期的にチェックします。
一回、二回のお付き合いで出来ることは、その時点での一時的な改善だけですので、お口の中を把握してくれるかかりつけの歯医者さんを持つことは大切です。
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